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函谷関と言えば清少納言

百人一首に収められている歌に
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも 世に逢坂の 関は許さじ
というのがあります。
意味としては、
「夜が明ける前に、鶏の鳴き真似で騙そうとしても、逢坂の関は通れませんよ」
という歌なんですが、これは色々背景とかをを読んでいくと、
「そんな嘘をついた所で会わないわ」
といってる歌だとわかります。

で、鶏の鳴き真似っていうのが、中国の故事に由来するものなのです。
函谷関という関所がありまして、
夜間は常に閉門し、一番鶏の声で開門するという関所だったそうです。
戦国時代の孟嘗君という人が、追手から逃れる途中函谷関にさしかかりました。
函谷関に着いたのは門が閉ざされている夜明け前でしたが、逃亡の途中なので一刻も早く函谷関を通ってしまいたい。
そこで部下が鶏の鳴き真似をして、関守たちを騙して開門させて、函谷関を通過していきましたとさ、
というような故事です。(ざっくり)

最初の清少納言の歌は、そういう故事を踏まえた歌なんです。
ちなみに、その前にもその故事を踏まえた男との言葉のやり取りも解説みたいにして残ってます。
その辺は「教養もあるし機転の効く人だなぁ」と感心するか、
「知識をひけらかしてドヤってるヤツだ」とげんなりするかは個人の自由ですね。
どうでもいいけど、紫式部は後者で、いつも舌打ちしてそう。

先日クイズ番組を見ながら、
「函谷関と言えば清少納言だよね」
なんて言ったら家族に怪訝な顔をされました。
上に書いてるような事を連想していっていたんですけれども、
家族には「むしろ箱根八里だろう」とか言われました。
そういう唱歌とか授業で聴いても歌わなかったからか、
歌詞がろくに頭に残ってないんだもの、仕方がない。

そういうことを↓の本読んでて、また思い出してほんのり悲しくなっていました。
恋する「小倉百人一首」 (角川文庫)
阿刀田 高
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