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ナサニエル・ホーソン:作 岡本綺堂:訳 / ラッパチーニの娘

世界怪談名作集 08 ラッパチーニの娘 アウペパンの作から

前に書いた「モンテスパンフ人事件」についての確認で、澁澤龍彦をパラパラと目を通していたら何だか久しぶりに読みたくなったのです。

そこそこ前にも書いたのですが、初めて読んだのが小学校高学年ぐらいで、今は滅多にお目にかかれない金の星社の「世界こわい話ふしぎな話傑作集」という素晴らしい子供向け翻訳アンソロジーに収められていたのです。
ちなみにそこでのタイトルは『ラッパチーニの娘』ではなくて、『毒草の娘』でした。
後々、「タイトルで結構ネタバレしてるんじゃないのかしら?」とか思ったのですが、タイトルに関係なく、ストーリーの結構最初からヒロインであるベアトリーチェの秘密が割とはっきりしてました。
読み返してみると、これはどちらかというと主人公ジョヴァンニが揺れ動くのがメインですね。
そして、訳者が違うおかげでか、描写が非常に絵になるのだというのが非常に印象的です。ベアトリーチェのことといい、博士の不気味さといい、本当にマンガみたいに切り取っても実に様になる。
子供の時はあんまりそういうことを考えずに読んでいたので、このように感想が変わるというか、考えが改まるのは非常に面白い現象ですね。

そうそう当時、どんな感想を抱いていたかって言いますと、同じアンソロジーに収められていた『フランケンシュタイン』のせいもあって、「マッドサイエンティスト怖いなー」ってものでした。

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